Nishika AI News Letter

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Nishika AI News Letter - Issue #36

h1matsuda.substack.com

Nishika AI News Letter - Issue #36

Hiroyuki Matsuda
Mar 15, 2023
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Nishika AI News Letter - Issue #36

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テキスト生成系AIがニュースやSNSを賑わせるのも最早常態化してきました。これでも、現状はセキュリティ上の懸念もあってChatGPTの利用を禁止する企業も多くあるくらいなので、AIモデルが手元で使えるようになり懸念がクリアされればさらに利用は広まるだろうと予想できます。

そんな中で、毛色の異なる「ルーマニア政府のAIアドバイザー」のニュースも取り上げました。技術的には教師なし学習を活用しているようですが、生成系AIに注目しつつも必要十分な技術をpick upする、という姿勢は忘れないようにしたいところです。

一方で、Wonder StudioやGen-1のように実写映像に対する加工をAIで行う技術も注目です。特定職種の方の業務を圧倒的に効率化するもので、こちらも相当にインパクトは大きいように思います。

Nishika AI News Letterへのご質問はこちら


Promotion

ChatGPTの限界を知ろう 〜「正しい用法」を広めよう〜

ChatGPTの回答は必ずしも正確というわけではなく、ときには誤った情報を出力する場合があり、それらの判断は受け手である我々の責任です。そこで、今回はChatGPTの誤った返答を収集し、限界を探るという取り組みを「アイデアコンペ」という形で開催させていただくこととしました。

ChatGPTがどのような間違いをしてしまうのかに関する知見を集め、「用法を守って使う」ための啓蒙につなげることが本アイデアコンペ開催の意図です。

既に様々な発見が投稿されていますので、ぜひご覧ください!

プリント基板の電子部品検出

こちらは当社が常時開催している機械学習コンペ。プリント基板上に大量に存在する電子部品を種類別に検出するというコンペで、電子部品の異常判定の自動化につながる技術開発を目的としています。

Application

OK Computer: Romania debuts ‘world’s first’ AI government adviser

ルーマニアが導入した「世界初のAIアドバイザー」の内容。重要なエンティティを抽出したり、センチメント分析をしたり、クラスタリングの上各クラスタの説明を生成。クラスタに変化がないかのチェックも監視。

Poe.com

ChatGPTに限らない複数AIを選んで使えるサービスPoe。それぞれのAIの特徴は以下のように説明されている。今後は生成系AIの“性格”によって使い分けていくことになりそうです。

① Claude:クリエイティブなタスクに優れている
② SageとChatGPT:英語以外の言語を得意とする傾向があり、プログラミング関連のタスクが得意
③ Dragonfly:回答が短い傾向があり、事例を与えると指示に従いやすくなる

Phind

エンジニアからの技術的な質問に最適化された検索エンジン。検索結果の要約と同時にサンプルコードを生成する。文脈を理解しチャットAIのように振る舞うことができる他、リアルタイムデータで解答 ・出典元も示してくれる。

介護の現場にもAIを ケアマネの負担を削減する対話型AIシステム

ケアマネージャーの仕事を肩代わりすることを目的とした対話AIの実証実験。高齢者の健康状態と生活状況に関する情報の精度は約93%、高齢者との面談・記録に要するケアマネージャーの業務時間も1人あたり7分から2.2分に短縮できたとのこと。

実用可能な水準かどうかはともかく、生成系AIはあまり複雑なものを除いて多様な分野の会話についていくことができ、またどんな話題も嫌がらずに受け答えするという特徴があるので、強み・弱みがマッチするユースケースではないかと思います。


Technology

Wonder Studio

実写映像から、CGキャラクターのアニメーション生成、ライティング、合成までを自動で行うAIツール。

Gen-1: The Next Step Forward for Generative AI

テキストプロンプトによって既存のビデオの画風を調整するシステムGen-1。動画が撮影されている環境や画風を、撮影されているオブジェクトの形状や動きを変えずに変更できる。


Editor Picks

生成画像への著作権適用撤回

米国著作権局により、Midjourneyによる生成画像には著作権が適用されないと判断されたというニュース。初めは著作権が適用された画像がAIにより生成されたと分かって、著作権が取り消されるという顛末に。

Nishika AI News Letterをお読みいただきありがとうございます。本Letterは国内外のAI活用事例を隔週で無料配信しています。よろしければご購読ください。

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